弊社シングルセルゲノム解析プラットフォームbit-MAP®を応用して、イチゴ栽培土壌から、培養を介さず土壌微生物の高品質ゲノムを獲得した研究報告が、Microbiology Resource Announcementに公開されました。本研究は「農林水産省 令和元年度 農林水産業等研究分野における大学発ベンチャーの起業促進実証委託事業」の一部として、弊社研究開発部が実施したものです。
これにあわせて、詳細な実験手順やゲノム上情報の概要を記載したアプリケーションノートを公開しました。ぜひ御覧ください。
【ハイライト】
● bit-MAP®を利用して、イチゴ栽培土壌から未培養の土壌細菌の高品質ゲノムを複数獲得
● 細菌だけでなく、アーキアのドラフトゲノムも獲得可能
● シングルゲノム調製からデータ解析まで、全てサービスとして提供中
土壌1 g中には数億個もの多種多様な細菌が存在します。土壌微生物には、抗生物質などの有用物質を産生するものが存在し、生物資源として注目されています。しかしながら、土壌微生物の多くは難培養性であるため、従来法では多様な土壌微生物の個々のゲノム情報を効率的に獲得することは困難でした。
そこで、培養ステップを必要としないbit-MAP®を、土壌微生物のシングルセルゲノム解析に応用したところ、解析したゲノムの80%近くが高~中品質のゲノム情報として獲得できました。また、グラム陽性・陰性細菌だけではなく、アーキアのゲノム情報も獲得することに成功しました。
このようにbit-MAP®を応用することで、これまで謎に包まれていた土壌微生物のゲノム情報を効率的に獲得でき、その実態を明らかにできます。また、従来のショットガンメタゲノミクス等と組み合わせることで、コミュニティの機能解析やネットワーク解析にも応用可能です。
ご興味のある土壌サンプルがあれば、すぐに解析できます。
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