大阪大学の研究グループより、bit-MAP®解析サービスを活用した研究論文「Hybrid sequence-based analysis reveals the distribution of bacterial species and genes in the oral microbiome at a high resolution」が”Biochemistry and Biophysics Reports”に公開されました。
本研究では、唾液中の口腔微生物叢が保有する耐性遺伝子と病原性遺伝子の解析に微生物シングルセルゲノム解析技術であるbit-MAP®をご活用いただきました。
最終的にbit-MAP®により得られた個々の細菌ゲノムからβラクタマーゼやエリスロマイシン、テトラサイクリンなどの薬剤耐性遺伝子を保有している事がわかりました。またレンサ球菌属のゲノムから肺炎球菌由来の病原因子を保有する事が報告されています。
微生物シングルセルゲノム解析により、口腔細菌叢において宿主と耐性遺伝子・病原因子の関係を明らかにできることが期待されます。
<掲載論文>
雑誌名:Biochemistry and Biophysics Reports
論文名:Hybrid sequence-based analysis reveals the distribution of bacterial species and genes in the oral microbiome at a high resolution
主な著者(所属):山口 雅也(大阪大学)、内橋 俊大(大阪大学)、川端 重忠(大阪大学 )(敬称略)
掲載日:2024年4月26日
DOI: https://doi.org/10.1016/j.bbrep.2024.101717