早稲田大学と九州大学の共同研究グループより、bit-MAP®解析サービスを活用した研究論文「Analysis of microbial dynamics in the soybean root-associated environments from community to single-cell levels」が”Journal of Bioscience and Bioengineering”に公開されました。
本研究では、ダイズの根の環境における土壌微生物叢の解析に微生物シングルセルゲノム解析技術であるbit-MAP®をご活用いただきました。
16S rRNAシーケンスにより収集されたデータと微生物シングルセルゲノム解析の結果を組み合わせることで、ダイズの成長過程における根周辺の微生物叢の組成変化と、微生物の分類・機能推定に関する洞察が報告されています。
具体的には、ダイズ根において豊富に存在するFlavobacterium属とBacillus属が、ダイズの成長を促進する機能を持つ可能性が示唆されました。
16S rRNAシーケンスと微生物シングルセル解析技術を組み合わせた複合的なアプローチにより、土壌微生物叢に関するより深い理解が期待されます。
＜掲載論文＞
雑誌名：Journal of Bioscience and Bioengineering
論文名：Analysis of microbial dynamics in the soybean root-associated environments from community to single-cell levels
主な著者（所属）：木伏 真子（早稲田大学）、西川洋平（早稲田大学）、細川正人（早稲田大学）、井手 圭吾（早稲田大学）、穴井 豊昭（九州大学）、竹山春子（早稲田大学）(敬称略)
掲載日：2024年4月4日
DOI: https://doi.org/10.1016/j.jbiosc.2024.02.007