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2026.3.26 Research

次世代シーケンスサービス|学術誌「Food Research International」に、森永乳業株式会社の研究論文 “Single-cell comparative genomics: A novel approach to rigorous quality control via elucidating the existence of subpopulations in probiotic products” が公開されました

森永乳業株式会社の研究グループより、当社bit-MAP®解析サービスを活用した研究論文「Single-cell comparative genomics: A novel approach to rigorous quality control via elucidating the existence of subpopulations in probiotic products」が、”Food Research International”に公開されました。

世界的な需要が高まり続けるプロバイオティクス製品において、安全性、安定性、および有効性を確保するための厳格な品質管理が重要となってきています。

そこで本研究では、プロバイオティクス製品のより厳密な品質管理を目的として、シングルセルゲノム解析による新たなアプローチが提案されました。

従来のゲノム解析では捉えにくかった、製品中に存在する不均一なサブポピュレーション内のわずかな配列差異に着目し、Bifidobacterium longum subsp. longum BB536の凍結乾燥粉末中に存在する集団構造を明らかにしています。

解析の結果、BB536粉末中に12のクラスターが同定され、最も多いクラスターはSNPがなく、全配列の約70%を占めました。また、全クラスターが参照ゲノムに対して99.99%以上のAverage Nucleotide Identity(ANI)を示し、製造されたプロバイオティクス粉末の高いゲノム安定性が示されました。さらに、解析パイプラインにより、増幅由来アーティファクトを低減しつつ、信頼性の高い変異が保持されることも示されています。

本成果は、シングルセルゲノム解析が、プロバイオティクス製品の安全性・安定性・有効性をより高い解像度で評価するための、新たな品質管理手法となり得ることを示すものです。

<掲載論文>
雑誌名:Food Research International
論文名:Single-cell comparative genomics: A novel approach to rigorous quality control via elucidating the existence of subpopulations in probiotic products
著者:Hiroki Kaneko, Eri Mitsuyama, Masamichi Muto, Hirofumi Miyauchi, Miyuki Tanaka, Toshitaka Odamaki
掲載情報:Food Research International 221(Part 1): 117246 (2025)
DOI:10.1016/j.foodres.2025.117246

当社は、独自技術である微生物シングルセルゲノム解析をはじめ、16S rRNA遺伝子アンプリコン解析、メタゲノム解析など、微生物研究を支援する各種解析サービスを提供しています。ご関心がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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