NEWS

2025.2.5 Research

学術誌「Viruses」に当社遺伝子データベースを活用した新規抗菌酵素の開発に関する論文を報告しました

bitBiomeより、論文”Development of Chimera AMP–Endolysin with Wider Spectra Against Gram-Negative Bacteria Using High-Throughput Assay”が公開されました。

bitBiomeは、世界的に問題となっている抗微生物薬耐性(AMR)に対抗するため、新規抗菌酵素エンドライシンの開発に成功しました。AMRは、従来の抗菌薬が効果を示さなくなる現象であり、世界保健機関(WHO)が指摘する重大な健康危機のひとつです。

本研究では、微生物のシングルセルゲノム解析から得られた大規模なゲノムデータを活用し、エンドライシンと膜貫通ペプチドを組み合わせることで、複数のグラム陰性菌に対して広範囲にわたる有効性を持つ抗菌酵素を開発しました。このアプローチは、in silico解析によるゲノムマイニングとロボティクスによるハイスループットスクリーニングを統合した当社独自プラットフォームにより実現しました。

bitBiomeでは膨大なゲノムデータからin silico解析によるゲノムマイニングとロボティクスによるハイスループットスクリーニングを統合したプラットフォームにより、ヘルスケア、環境問題などさまざまな社会課題に対して、バイオ技術によるソリューションを提供していきます。

共同開発など本技術にご関心のある方は”info@bitbiome.co.jp”までお問い合わせください。

<掲載論文>
雑誌名:Viruses
論文名:Development of Chimera AMP–Endolysin with Wider Spectra Against Gram-Negative Bacteria Using High-Throughput Assay
著者名:Masato Kogawa 1, Takuya Yoda 1, Ayumi Matsuhashi 1, Ai Matsushita 1, Yoshiki Otsuka 1, Shohei Shibagaki 1, Masahito Hosokawa 1,2,3,4,5,* and Soichiro Tsuda 1,*
1. bitBiome 株式会社
2. 早稲田大学 先進理工学研究科
3. 産総研・早大 生体システムビッグデータ解析オープンイノベーションラボラトリ
4. 早稲田大学 ナノライフ創新研究機構
5. 早稲田大学 先進生命動態研究所
掲載日時(現地時間):2025 年 1 月 30 日
DOI:https://doi.org/10.3390/v17020200

bit-MAP®受託サービス