早稲田大学とJAMSTECの共同研究グループより、bit-MAP®解析サービスを活用した研究論文「Comparative single-cell genomics of Atribacterota JS1 in the Japan Trench hadal sedimentary biosphere」が”mSphere”に公開されました。
本研究ではこれまで微生物群集の多くが未解明であった超深海堆積物に着目し、日本各地の深海堆積物での未培養微生物の解析に微生物シングルセルゲノム解析bit-MAP®をご活用いただきました。
最終的に計1,886個のシングルセルゲノムを取得し、その中でAtribacterota門においては微生物シングルセルゲノム解析では9系統と、従来のメタゲノム解析で得られた2系統と比較して多様な系統が得られた事を確認しました。
またAtribacterota門の系統群の一つであるJS1のゲノムの比較解析により細胞外酵素やメタン生成に寄与する有機物の分解に関連する遺伝子など系統内での機能推定を行い、Atribacterota門の炭素循環における知見を得る事が出来ました。
<掲載論文>
雑誌名:mSphere
論文名:Comparative single-cell genomics of Atribacterota JS1 in the Japan Trench hadal sedimentary biosphere
主な著者(所属):實野 佳奈(早稲田大学)、星野 辰彦(JAMSTEC)、西川洋平(早稲田大学)、小川雅人(早稲田大学)、峯田 克彦(早稲田大学)、稲垣 史生(JAMSTEC)、竹山春子(早稲田大学)(敬称略)
掲載日:2024年1月3日
DOI: https://doi.org/10.1128/msphere.00337-23