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2020.8.24 Press

シリーズBラウンドにおいて総額7億円の資金調達を実施しました

“微⽣物のシングルセルゲノム解析技術 bit-MAP®” を⽤い、莫⼤な未利⽤資源としての価値を秘める “微⽣物” の様々な産業応⽤を⽬指すbitBiome株式会社は、シリーズBラウンドにおいて東京⼤学エッジキャピタルパートナーズ、ユニバーサル マテリアルズ インキュベーターを含む複数企業(既存・新規)を引受先とした第三者割当増資により、総額7億円の資金調達を実施したことをお知らせします。
本ラウンドを経て当社の累計資金調達額は10.5億円となりました。

■前回の調達から本日まで
これまでbitBiomeは、“Unlock the Potential of Microbes” をMissionに、世界初の “微⽣物のシングルセルゲノム解析技術 bit-MAP®” の提供を通じ、さまざまな企業/アカデミア様と共同研究/解析を行い、成長してまいりました。

昨年1月の資金調達以降、CEOおよびCOOの参画を含む人員強化により事業開発・研究開発・管理の3部門の増強を進め、組織基盤の構築を行いました。研究開発力・解析力の向上に向け、研究機器・ウェットラボ設備の強化・バイオインフォマティクス解析環境の増強を行い、1ヶ月あたりのシングルセル最大解析可能数を2,000ゲノムから20,000ゲノム超まで拡大しました。
さらに、技術的優位性をより強固なものとすべく、これまでに8件の国際特許出願を⾏い、うち、当社技術プラットフォームbit-MAP®のコアとなるシングルセル解析に関する基本特許2件については日本国特許庁より特許査定を受けております (特願2019-167532単一生物単位の配列情報の新規処理法 特願2020-18906 単一生物単位の配列情報の新規処理法)。

 

■資金調達の背景と使途
当社は、世界初の “微⽣物のシングルセルゲノム解析技術 bit-MAP®” を武器とした研究開発型ベンチャーとして、さまざまな企業/アカデミア様と共同研究/解析を進めておりますが、さらなる飛躍に向けて、自社起点の研究、最新機器の購入、米国展開など下記5つの重点テーマに投資し、爆発的な事業成長を促すため、資金調達を実施いたしました。
●   疾患と微生物の関連性を解析する自社研究(詳細後述)
●   さらなる研究開発力強化に向けたウェットラボ設備導入(次世代シーケンサー等)
●   ⽶国での研究・事業活動の加速化
●   特許の出願・維持
●   人材採用

 

■疾患と微生物の関連性を解析する自社研究の実施

bitBiomeでは、今回調達した資金を用い、がん、腸内疾患、自己免疫疾患、神経精神疾患などを含む20を超える疾患について患者様の便および唾液サンプルを取得し、疾患と微生物の関連性を明らかにする大規模研究を開始します。

当社独⾃のシングルセルゲノム解析プラットフォームbit-MAP®を⽤いることにより、種々の疾患と腸内細菌および⼝腔内細菌の関連性を明らかにします。 なお、患者検体については株式会社QLifeと協⼒し、同社のパネルに登録いただいている患者様から取得いたします。 疾患ごとに、医薬品研究開発・新規バイオマーカー探索を⽬指したパートナリング/共同研究、解析データの共有および独占販売などを検討しております。

 

bitBiome株式会社は、当社のMissionである “Unlock the Potential of Microbes” の実現に向けて共に歩んでくださるパートナー企業様・アカデミア様をお待ちしております。ご興味ございましたら、こちらまでご連絡お願い致します。 info@bitbiome.co.jp

 

■本ラウンドの投資家
● 新規投資家
ユニバーサルマテリアルズインキュベーター株式会社
IDATEN Ventures合同会社
株式会社Vital Ventures

●既存投資家(追加投資)
株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ

 

■投資家からのコメント
株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ 宇佐美 篤氏
腸内微生物等と病気の発症や薬の有効性とを解析する微生物叢(マイクロバイオーム)の分野は、近年、学術論文数が急上昇している注目の分野であると共に、大手製薬会社等とマイクロバイオームベンチャーが大型契約を結ぶ事例が複数出るなど、急速に市場化がなされてきています。
bitBiome社は、たった一つの微生物から全遺伝情報を高精度に解読する独自の微生物シングルセル解析技術を世界で初めて開発しました。これまでの解析では不可能であった高精度微生物ゲノムデータベースを基に、新たな治療薬や診断薬、産業用酵素等の有用物質の創出や、疾病や薬効のメカニズム解明等のサービスを展開しています。今回の資金調達によって、さらなる事業化メンバーの参画やグローバルでの事業拡大によって、バイオ産業や医療の発展に益々貢献されていかれることを期待しております。

◉ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター株式会社 葉山 陽太氏
bitBiomeは、独自のシングルセル解析技術で未知の微生物を発見し、幅広い分野で社会実装することを目指しています。マネジメント・チーム体制・実現力の全てにおいて卓越したbitBiomeは、真にグローバルで飛躍できるスタートアップになると期待しております。
bitBiomeがゲノム分野のプラットフォーム企業に成長する過程を伴走し、事業連携を含む様々な経営支援をして参ります。

◉IDATEN Ventures合同会社 足立 健太氏
人類が古来より多方面で関わってきたのに、まだその実態がほとんど分かっていない微生物。それら微生物のシングルセルゲノム解析を世界で初めて成功させ、微生物の秘密を解き明かし続けているbitBiomeは、医学領域はもちろん、食品や日用消費財、各種材料など多岐に渡る産業で革命を起こそうとしています。さらにbitBiomeはその類まれな技術力のみならず、あらゆる変化に対応する俊敏性と、高い社会貢献意識に立脚した高潔性を備えた素晴らしい組織力も有しております。
これからbitBiomeが起こす微生物産業革命が楽しみで仕方ありません。

 

■bitBiome株式会社について
bitBiome社は2018年11月創業の早稲田大学発ベンチャー企業です。当社が開発したゲノム解析技術bit-MAP®は、世界唯一の微生物を対象としたシングルセルゲノム解析技術です。
本技術は、地球上のあらゆる環境に生息する微生物のゲノム情報をたった1つの細胞から高精度に解読することを可能としました。本技術によって、従来のマイクロバイオーム研究で必要とされてきた煩雑な単離・培養、あるいは複雑なシーケンスデータの計算処理の必要なく、未知の微生物ゲノム情報を高速かつ網羅的に獲得することが可能となりました。

当社は、本技術を次世代のマイクロバイオーム解析サービスとして提供し、医療・農業領域を中心にあらゆる微生物関連の企業・アカデミアとの協業を通じて、当社Mission である “Unlock the Potential of Microbes” を実現し、社会へこれまでない価値を提供いたします。

詳細については https://www.bitbiome.co.jp/をご覧ください。

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