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2023.11.6 Press

米国テキサス大学オースティン校との共同研究契約締結のお知らせ: プラスチック分解に関わる新規酵素の探索と最適化

bitBiome株式会社とテキサス大学オースティン校 Hal Alper教授は、bitBiomeの微生物シングルセルゲノム解析技術bit-MAP®︎と、酵素探索・改変プラットフォーム技術bit-QEDを活用し、新規のプラスチック分解酵素の発見に関する共同研究契約を締結しました。

本共同研究契約では、プラスチック廃棄物からモノマーを回収し有用化するために必要な、堆肥の分解性能の重要指標とその必須酵素機能の特定を目標にしています。

bitBiomeは独自の微生物シングルセルゲノム解析技術bit-MAP®︎を活用して、プラスチックおよびその他の非生分解性物質を分解できる能力を持つ新規のバクテリア種と酵素を探し出します。さまざまな堆肥サンプル(プラスチックおよびバイオプラスチック(PHBおよびPLA)が豊富な堆肥を含む)中の微生物遺伝子配列を解析します。

Hal Alper教授は、専門知識を活用し、バイオインフォマティクス解析、比較ゲノム学、ゲノムマイニングなどのアプローチを用いて、鍵となる遺伝子配列と潜在的な新規酵素効率を同定します。Hal Alper教授は、代謝工学、細胞工学、合成生物学、およびタンパク質工学のアプローチを使用して持続可能なバイオ技術を開発しています。Hal Alper教授は、革新的なバイオ技術の開発を通じて、廃棄物炭素源を原料として使用して持続可能な化学物質、燃料、材料、および医薬品を生産することを目標にしています。Hal Alper教授は本共同研究契約の締結にあたり、次のようにコメントしています。”We are very excited to start this exciting collaboration. Nature can provide great starting points for enzyme and strain engineering and we anticipate identifying novel biological functions from these unique samples.”

bitBiomeは、他では見つからない微生物ゲノムと酵素データをパートナー企業に提供することにより、バイオものづくりの実現に取り組んでいます。ご関心ある企業の皆様はこちら(info@bitbiome.co.jp)までお問合せください。

(原文はこちらです)

■bitBiome株式会社について
bitBiomeは設立から現在まで、培養不要な微生物シングルセルゲノム解析技術bit-MAP®により、土壌細菌、海洋細菌、好熱細菌など多様な環境から微生物ゲノムを解析し、2023年11月現在13億遺伝子超を保有する独自のデータベースbit-GEMを構築しています。現在、このbit-GEMから得られる遺伝子と、独自のバイオインフォマティクス技術やバイオ実験自動化技術を駆使したbit-QEDプラットフォームを活用し、バイオものづくり産業で重要な酵素などの低コストかつ迅速な開発を実現しています。

bitBiomeでは、世界初の微生物シングルセルゲノミクス技術と世界最大の微生物ゲノムデータベースをテコに、脱炭素や循環型社会、医療イノベーションを始めとするバイオエコノミーへの貢献を目指し、事業展開しています。
Contact: info@bitbiome.co.jp

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